アロマテラピーの愉しみ方製油の取り扱い製油の禁忌リスト


アロマテラピーを楽しむ時、精油は大変濃縮されたものなので、原液を直接肌につけることはできません。リラクセーションを効果的に精油の効能を楽しむためには精油を希釈することが大切です。
精油を選ぶことと同様、この希釈する材料の選び方もアロマテラピーを楽しむ重要なポイントです。ここではその材料を「基材」とよびます。基材それぞれにも特徴があり、多くの効能や特性を持っています。それぞれの性質を充分理解し、使う目的や自分の肌質にあったものを選びます。もちろん、品質や鮮度、添加物などをチェックすることも大切です。


■キャリアオイル(ベースオイル)
アロママッサージでは、精油を原液のまま使うことはありません。必ず希釈して使用します。そのために必要なのがキャリア(carrir)オイルで、精油の有効成分を無駄なくゆっくり皮膚に運んでくれる働きをします。キャリアオイルも精油と同じように、化学処理のされていない100%天然の上質のものを使います。
また、保管は直射日光の当たる場所や、湿度の高いところをを避けしっかり密栓して冷暗所に保存します。

◆ホホバオイル
南米の砂漠に自生するホホバの実からとった液体ワックスで、抗炎症作用があります。皮脂に似た成分で肌への浸透が早く、保湿力も高いので顔や全身のスキンケアに使えます。また、約13度以下では、凝固します。 また、ビタミン、ミネラルを多く含み肌になじくやすく、全身マッサージに適しています。酸化に強く透明でにおいの少ない安定したオイルです。

◆アカデミナッツオイル
マカデミアナッツの実から抽出したオイルで、人間の皮脂に最も近く、肌になじみやすいといわれています。血管を正常な状態に保ち、老化を防止する働きがあります。

スィートアーモンドオイル
アーモンドの実からとったオイルで、ビタミン、ミネラルなど栄養分を多く含み、皮膚をやわらかくする効果があります。ボディー用オイルに最適。また、赤ちゃんにもおすすめのオイルです。

◆小麦胚芽オイル
ビタミンEを含み、血液循環を促す作用があります。酸化しにくい特徴を持ちますが、肌にはやや重く、他のキャリアオイルに全量の10%程度ブレンドして使うのに適しています。また、アしルギー体質の人は、パッチテストが必要です。

◆月見草オイル
ガルマーリノール酸を多く含み肌にやさしく、保湿効果に優れたオイル。酸化しやすいので酸化防止効果のあるオイルを加え涼しい場所で保管して下さい。また、ホルモンの分泌を整え、消炎、鎮痛、抗アレルギーの作用を持つ薬理効果の高いオイルです。

◆アボガドオイル
ビタミンや葉緑素などを豊富に含んだスキンケア効果の高いオイルです。ビタミンAとB、ミネラ几、葉緑素を含む栄養価の高いオイル。乾燥肌や日焼け後のボディーマッサージに、しっとり感が強いので他のオイルとのブレンドがおすすめです。

◆グレープシードオイル
ブドウの種子からとったオイルで、リノール酸を多く含むのが特徴です。フェイシャル用に使います。
無臭で美容液としても使いやすいオイルです。また、ビタミンEを多く含むため酸化しにくく安定性の良いオイルです。軽くさっぱりとした感触で肌への刺激が少なく、敏感肌、脂性肌に適しています。

◆ローズヒップオイル
ローズヒップの種子から採れるオイノンで、不飽和脂肪酸を多く含んでいるので、細胞機能を高め、老化防止に効果的です。皮膚疾患、特に乾燥や老化によるトラグノン・色素沈着の肌の改善にも役立ちます。

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■アルコール
精油はアルコールにもよく溶けます。アルコール精油の香りを充分に楽しむにはにおいが無い可燃性の低いもの、肌につける場合は肌への刺激の弱いものを用います。敏感肌の人は特に気をつけましょう。アルコールで希釈したものを、精製水や芳香蒸留水などでさらに薄めて肌につけるのが一般的です。主に使われるのは 無水エタノール、食用アルコールではウオッカを使用します。
*メタノール(工業用アルコール)やイソプロピルアルコールは使用できません。

◆無水エタノール
日本薬局方で指定された濃度99%以上のものが薬局で売られています。オーデコロンやルームスプレー、ローションなどを作る時に精油を水に溶けやすくする基材として用います。また、精油が付着した容器やガラス棒、芳香器などの洗浄は安価な消毒用エタノールを使用してもいいでしょう。

◆ウオッカ
種類は特に問いませんが、アルコール度数の高いものほど、保存性が高くなります。最高で90度以上のものもあります。
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■その他の基材
◆水
薬局で売られている精製水または蒸留水、ミネラルウォーターな どを用います。不純物を取り除いた純度の高い水を使用します。

◆ビーワックス(蜜蝋)
エジプト時代から利用されていた記録もあります。キャンドルや化粧品の原料(口紅、ファンデーション等)として使われています。アロマテラピーでは軟膏やクリームなどを作るときに用います。

◆カリオン
鉱物を主成分とする粘土。収れん作用をもち、パック剤などに使われています。薬局や専門店で購入できます。

◆塩
ミネラルを含んだ自然の塩は、発汗作用があります。塩に精油を加えバスソルトとして用います。
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